


製作期間が一年以上に及ぶ本作のロケ地は日本最後の秘境、礼文・利尻島。極寒のため、標高の低い場所であっても高山植物が群生し、高木が生えず寂寥感溢れる土地や崖が切り立つ厳しい自然の大地が広がっている。外気温が氷点下以下まで下がり、強風のため体感温度が-30℃にもなる厳しい真冬と、エゾカンゾウが美しく咲誇る初夏の二期に渡り一大ロケーションを敢行する。撮影は『劔岳 点の記』で監督を務め、大自然とそこに挑む人間の儚き姿を数々の作品でフィルムに焼き付けてきた木村大作。本作の原案は、2010年に映画化されその衝撃的な内容で原作・映画ともに大ヒットを記録した「告白」の著者、湊かなえの「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録されている「二十年後の宿題」で、脚本を『北の零年』の那須真知子が手がける。
そして、『大鹿村騒動記』『闇の子供たち』など緻密に人間の内面を描くことに定評のある監督・阪本順治が、雄大な自然の中、豪華キャスト・スタッフとともに、綿密に練り上げられた壮大な物語に挑む。

主人公・はるを演じるのは日本映画界を代表する女優、吉永小百合。共演する錚々たる俳優陣には、はるの夫役に柴田恭兵、島に赴任してきた警察官役に仲村トオル、はるの父親役には里見浩太朗と豪華ベテラン勢が名を連ねる。
はるの教え子たちの20年後の姿を演じるのは、森山未來、満島ひかり、勝地 涼、宮﨑あおい、小池栄子、松田龍平の6名。この世代を牽引する演技派キャストが顔を揃える。
また、本作では子供たちの歌う"歌"が物語の重要な要素となる。そのため、"天使の歌声を持つ子役オーディション"と題して一般公募し、全国約3,100名の中から教え子たちの幼少期を演じる6名を選び出した。
東京の郊外で図書館の司書をしている川島はる。ある日、北海道の写真集に懐かしさから手を伸ばした。はるは20年前、北海道の離島で教師をしていた。最後の教え子は6人の子供たち。ふとした出来事で子供たちの奇跡のような歌声に気づく。人々の心を癒す天使の歌声の思い出に浸っていた時、最後の教え子が起こしたという事件を知る。はるは20年ぶりに教え子たちと再会を果たすのだった。そして、それをきっかけに当時のある事故の謎が浮かび上がってくる・・・。
日本最北の離島で響き渡るその美しい歌声は、現在と過去とをつなぎ、遠い記憶へと導いていく・・・。
日本最高峰のキャスト・スタッフが集結し東映創立60周年記念作品として相応しい壮大な物語が遂に動き出す。